「アメリカでの夢を諦めて帰国するなんて、失敗だったのでは?」そんな声も聞こえてきそうですが、実は芸人のたむらけんじさんの決断には、重要な理由がありました。
焼肉店「炭火焼肉たむら」の経営危機という現実に直面し、30年以上の芸人生活で培った経験と責任感から、従業員やブランドを守るため、帰国を決意したのです。 芸人として、そして経営者として数々の成功を収めてきたたむらけんじさんは、50歳という節目に新たな挑戦としてアメリカ・ロサンゼルスへの移住を決意。ミシュランスターを夢見て、新天地での挑戦を始めました。
① Today was Halloween, which I was looking forward to. What is Halloween like in America?
— たむらけんじ (@tamukenchaaaaa) November 1, 2023
(今日は楽しみにしとったハロウィン。アメリカのハロウィンはどんなやろか?)
② I dressed up as Ken, Barbie's boyfriend.
(僕はバービーの彼氏のケンの仮装をやったんやで)
③ As expected, it… pic.twitter.com/r3Fs5BS3zh
本記事では、たむらけんじさんのアメリカ移住の理由から、現地での苦労、そして帰国に至るまでの詳細な経緯を紹介します。
たむらけんじはなぜアメリカから帰国?
タレントのたむらけんじさんが、2023年に本格的に開始したアメリカ・ロサンゼルスでの生活を中断し、日本への帰国を決断しました。この決断の背景には、日本での事業や従業員への責任感が大きく影響しています。
焼肉店「炭火焼肉たむら」の再建のため
Tamuken's 3-line English diary
— たむらけんじ (@tamukenchaaaaa) October 31, 2023
2023年10月26日
① I went to the event venue to bring in my luggage for tomorrow's event.
(明日のイベントの荷物を運び込むためにイベント会場に行ったで)
② I made 60 liters of homemade sauce.
(自家製のタレを60リットルも作ったんやで)… pic.twitter.com/2shTlSsAiH
たむらけんじさんが経営する「炭火焼肉たむら」は、コロナ禍の影響を受け、経営的な課題に直面していました。特に2022年以降、飲食業界全体が直面している原材料費の高騰や人件費の上昇により、店舗運営の見直しが必要な状況となっていました。
このような状況下で、経営者として責任ある判断を下すためには、現場での陣頭指揮が不可欠だと判断。遠隔での経営管理には限界があることを実感し、直接的なマネジメントの必要性を強く感じたことが、帰国の主要な理由の一つとなっています。
従業員やブランドを守る決意
たむらけんじさんは、長年共に働いてきた従業員たちへの責任を強く感じていました。従業員の生活を守り、これまで築き上げてきた「炭火焼肉たむら」というブランドの価値を維持するためには、経営者自身が現場に立ち返る必要があると判断しました。
特に、従業員たちとの直接的なコミュニケーションを通じて、現場の課題や改善点を把握し、より良い職場環境を作り出すことを重視。このような考えが、帰国決断の大きな要因となっています。
日本でのやるべきことを優先
アメリカでの新たな挑戦は魅力的でしたが、日本での事業基盤の安定化を優先する必要性を感じたたむらけんじさん。特に以下の点を重視し、帰国を決断しました:
- 既存店舗の経営立て直し
- 従業員の雇用維持
- ブランド価値の保護
- 取引先との関係維持
これらの課題に対して、経営者として責任を持って対応するためには、日本での活動を優先する必要があると判断。アメリカでの夢を一時的に保留にしてでも、まずは日本での責任を全うすることを選択しました。
たむらけんじのアメリカ移住の理由は?
Tamuken's 3-line English diary
— たむらけんじ (@tamukenchaaaaa) October 12, 2023
2023年10月11日
①Today, I finally started studying English conversation remotely.
(今日からついにリモートで英会話の勉強を始めることになったでー)
② I was very nervous, but after it was over I thought I was glad I did it.… pic.twitter.com/ZHPT8zj71a
たむらけんじさんのアメリカ移住について、その背景と理由を詳しく解説していきます。関西を代表する芸人として活躍してきたたむらけんじさんが、なぜアメリカ行きを決意したのか、多くの人が興味を持っているところです。
50歳を機に人生の転機を決意
たむらけんじさんは2023年、50歳の節目を迎えるにあたり、大きな人生の転機を決意します。30年以上に渡る芸人生活の中で、数々の番組やイベントに出演し、関西を代表する芸人として確固たる地位を築いてきました。
たむらけんじさんは、これまでの芸人としての経験を活かしながらも、新たなステージへの挑戦を決意します。特に、自身の飲食店経営の経験を活かし、グローバルな視点でビジネスを展開したいという思いが強くありました。
芸人としてだけでなく、実業家としても成功を収めていたたむらけんじさんですが、50歳という節目で、残りの人生をより充実したものにしたいという強い意志が、アメリカ移住の決断につながりました。
アメリカの「人に干渉しない」文化に魅了
たむらけんじさんがアメリカを選んだ理由の一つに、アメリカ特有の文化への憧れがありました。特に、「人に干渉しない」という文化に強く魅力を感じていたことが、インタビューなどで語られています。
日本では、年齢や立場による制約が多く、新しいことに挑戦する際にも周囲の目を気にする必要があります。一方でアメリカは、年齢に関係なく新しいことにチャレンジできる環境があり、失敗を恐れずに挑戦できる文化が根付いています。
たむらけんじさんは、このようなアメリカの文化に強く共感し、自身の新たなチャレンジの場としてアメリカを選択しました。また、世界中から多様な人々が集まり、それぞれが自分らしく生きているアメリカの多様性にも魅力を感じていたと語っています。
多くのメディアで活躍し、様々な経験を積んできたたむらけんじさんですが、アメリカでの生活を通じて、新たな価値観や可能性に触れることを期待していたことが伺えます。
たむらけんじのロサンゼルス生活
Tamuken's 3-line English diary
— たむらけんじ (@tamukenchaaaaa) October 1, 2023
2023年9月30日
① Today, my last day in Boston, started at an art museum.
(ボストン最終日の今日は美術館から始まり始まり)
② I was surprised at how large the most famous museum in Boston was.… pic.twitter.com/HBXNVPJZPY
大阪に似た街の雰囲気に馴染む
たむらけんじさんは、ロサンゼルスの街の雰囲気が大阪に似ていることから、比較的スムーズに現地の生活に馴染むことができたと語っています。
特に、リトルトーキョーやコリアタウンなどのアジア系コミュニティが充実している点は、日本人である彼にとって心強い環境となりました。現地では日本食材も手に入りやすく、和食レストランも数多く存在することから、食生活の面でもストレスは少なかったようです。
また、ロサンゼルスの人々の開放的な性格は、関西人気質の彼と相性が良く、近所付き合いでも温かく迎え入れられました。SNSでは、現地の日本人コミュニティとの交流や、アメリカならではの体験を積極的に発信し、フォロワーから多くの共感を得ています。
天候面でも、年間を通じて晴れの日が多く、カリフォルニアの温暖な気候は過ごしやすかったと報告しています。休日にはビーチに出かけたり、ハイキングを楽しんだりと、アウトドアライフを満喫する様子も見られました。
ミシュランレストランへの夢
たむらけんじさんは、ロサンゼルスでの生活を通じて、新たな飲食店経営の夢を膨らませていきました。
彼は、ロサンゼルスの多様な食文化に触れる中で、特にミシュランスター獲得レストランへの関心を深めていきます。現地では、様々な国の料理が融合した創造的な料理や、伝統的な料理を現代風にアレンジした店舗など、数多くのミシュラン星付きレストランが存在します。
たむらけんじさんは、これらの店舗を研究し、特に和食やアジアンフュージョン料理の分野で、自身の経験を活かした新しいスタイルのレストラン開業を構想していました。
また、現地の食材やスパイス、調理法について積極的に学び、自身の料理の幅を広げる努力も続けていました。SNSでは、ミシュラン星付きレストランでの食事体験や、シェフとの交流の様子なども発信し、将来の夢に向けた準備を着実に進めていることが伺えます。
高級レストランが集まるロサンゼルスでの経験は、彼の料理人としての視野を大きく広げる機会となったと考えられます。
たむらけんじのアメリカで苦労した?
アメリカでの新生活に挑戦したたむらけんじさんですが、様々な困難に直面することとなりました。言語の壁や文化の違い、生活費の高騰など、予想以上の苦労を経験することになります。
Tamuken's 3-line English diary
— たむらけんじ (@tamukenchaaaaa) September 24, 2023
2023年9月23日
① I participated in the BBQ contest today.
(今日はBBQコンテストに参加してきたで)
② All the major leaguers in the barbecue world were there, and they were using a lot of equipment I'd never seen before.… pic.twitter.com/sHSOVdjSLW
俳優事務所から契約解除
たむらけんじさんは、アメリカでの活動を本格的に始めるため、現地の俳優事務所と契約を結びましたが、その関係は長く続きませんでした。
主な理由として以下の点が挙げられます:
- 言語の壁による意思疎通の困難さ
- オーディションでの英語力不足
- 契約内容の細かい理解の不足
- スケジュール調整時のコミュニケーション問題
- 文化の違いによる認識の差
- 仕事に対する価値観の違い
- 時間の捉え方の違い
- ビジネスマナーの違い
事務所側からは「誠意が感じられない」という厳しい指摘を受け、結果的に契約解除という事態に発展しました。たむらけんじさんは、この経験を通じて、アメリカでのビジネス展開の難しさを実感することとなります。
物価の高さ
ロサンゼルスでの生活において、たむらけんじさんが直面した大きな課題の一つが物価の高さでした。
特に以下の点で苦労したとされています:
- 住居費の高騰
- 家賃相場の高さ
- 初期費用の負担
- 光熱費などの公共料金
- 食費の上昇
- 外食の高額化
- 食材費の増加
- 日本食材の入手コスト
- 医療費の負担
- 保険制度の違い
- 医療サービスの高額化
- 交通費
- ガソリン代の高騰
- 車の維持費
- 駐車場代
これらの経済的な負担は、予想以上に大きく、生活設計の見直しを迫られる要因となりました。しかし、アメリカでの新しい人生を築くための必要な過程として受け止め、前向きに取り組む姿勢を見せています。
たむらけんじの今後の活動予定
Tamuken's 3-line English diary
— たむらけんじ (@tamukenchaaaaa) November 7, 2023
2023年11月5日
① I went camping in the mountains of Malibu.
(マリブの山にキャンプ行ってきてん)
② LA is the best, having such a natural place just 30 minutes from home!
(家からたった30分の所にこんな自然があるなんてLA最高やわ!)
③ I… pic.twitter.com/rjqsGwVXtM
焼肉店再建に全力を注ぐ
たむらけんじさんは、2024年の帰国後、最優先事項として焼肉店「炭火焼肉たむら」の再建に取り組んでいます。コロナ禍での経営難から一時休業していた店舗の立て直しを進め、従業員の雇用を守ることを第一に考えています。
再建にあたっては、以下の3つの方針を掲げています:
- 従業員の雇用維持と待遇改善
- 商品・サービスの質の向上
- 新規出店を視野に入れた経営基盤の強化
また、焼肉店の再建では、アメリカで得た経験や知識を活かし、新しいメニュー開発やサービス改善にも着手する予定です。特に、現地で学んだ食材の調達方法やホスピタリティの考え方を日本の店舗運営に取り入れることを検討しています。
日米での活動バランスを模索
たむらけんじさんは、日本での事業再建を進めながら、アメリカでの活動も継続する意向を示しています。具体的な活動計画として:
- 日本での焼肉店経営を軌道に乗せた後、LAでの店舗展開を検討
- 日米間の食材や調理技術の交流を促進
- 両国での芸能活動を段階的に再開
特に、アメリカで築いたネットワークを活かし、日本の食文化を海外に発信する架け橋としての役割も担っていきたいと考えています。
両国での活動を両立させるため、オンラインでのコミュニケーションツールを活用し、効率的な経営体制の構築を目指しています。
YouTubeでの情報発信を継続
たむらけんじさんは、自身のYouTubeチャンネルを通じて、以下のような内容を発信し続ける予定です:
- 焼肉店再建の過程や裏側
- 日米での生活や文化の違いについての発信
- 食にまつわる様々な企画や情報
特に、焼肉店の再建過程を詳細に発信することで、視聴者との信頼関係を築き、透明性のある経営を目指しています。また、アメリカでの経験を活かした食文化や経営に関する知見の共有も予定しています。
YouTube活動を通じて、ファンとの直接的なコミュニケーションを大切にしながら、自身の活動や思いを伝えていく方針です。