SNSで話題になったママタルトの炎上事件。フォロワーは200万人を超える人気お笑いコンビでありながら、思わぬところで大きな批判を浴びることになりました。
活動休止中だった芸人・木田さんのnote記事を巡る一連の騒動は、SNS上で大きな波紋を呼びました。これに対するママタルトのラジオでの発言が、思わぬ方向に発展していきました。
芸人同士の軽い言い合いから始まった出来事は、有料コンテンツの回し読み問題や、メンタルヘルスへの配慮不足など、様々な角度から議論を呼ぶ事態へと発展していったのです。
本記事では、ママタルトの炎上事件の経緯と、その後の展開、そして騒動の結末までを詳しく解説していきます。
ママタルトの炎上事件って何?
2024年1月に起きたお笑いコンビ・ママタルトと芸人の木田優夢さんを巡る騒動について、経緯を時系列で解説します。
事件の発端は、ガクヅケのメンバーである木田優夢さんが、メンタルヘルスの問題による活動休止中の体験をnoteで公開したことでした。そのnoteがこちら。
1ヶ月離島でアルバイトしてめちゃめちゃな体験をして、それをnoteで4000円で売って、今それの話をし続けるトークライブもやっています。是非、読んでほしい。あなたに。https://t.co/kdQoWk5A8u
— ガクヅケ 木田 (@akuta_nozunou) December 6, 2023
note記事へのラジオでの発言が発端
木田優夢さんは2023年末、メンタルヘルスの問題により芸能活動を一時休止しました。その期間中、北海道の利尻島にある旅館で1ヶ月間住み込みで働いた経験をnoteで執筆し、4000円で販売を開始しました。
この記事に対して、お笑いコンビ・ママタルトの檜原良太さんと田村愛さんがラジオ番組内で言及。記事の内容や価格設定について批判的な発言をしたことが、この騒動の発端となりました。
利尻島の人を批判するnote記事だった
ママタルトが指摘した主な問題点は、利尻島の住民に対するネガティブな描写が含まれていたという点でした。
記事の中で、木田さんは利尻島での体験を赤裸々に綴っており、その中には地域住民との関わりについての率直な感想も含まれていました。
これに対して木田さんはXで反論。自身の体験をありのままに書いただけだと主張し、ママタルトとの間で議論が展開されることとなりました。
他の芸人もいじりだした
この議論を受けて、檜原さんがX上で「利尻の人は悪くない、悪いのは木田だ」という趣旨の投稿を始めました。
この投稿をきっかけに、他の芸人たちも木田さんへの軽いいじりを始め、表面上は芸人同士の通常の掛け合いのような雰囲気でした。
有料記事の回し読みが発覚
議論が続く中、ママタルトが購入したnote記事を芸人仲間と共有していたことをX上で明かしました。これは著作権法上の問題となる可能性がある行為でした。
ママタルトを大島育宙が批判
この一連の流れに対して、XXCLUBの大島やすおきさん(B面)が強く反応しママタルトを批判ました。
大島育宙の批判内容
大島育宙さんの批判内容は、複数の芸人による木田さんへの行為は集団いじめに該当する可能性があるというものでした。また木田さんのように、メンタルヘルスの問題を抱える人への配慮が欠けているといった投稿もありました。
さらに有料コンテンツの無断共有の問題を指摘しました。この指摘により、単なる芸人同士のやり取りだった状況が、より深刻な問題として認識されるようになりました。
ママタルトはノリだったと主張
ママタルトの檜原さんは、大島育宙さんからの批判に対して、一連の出来事は「芸人同士のノリ」だったという主張を展開しました。檜原さんはX(旧Twitter)上で、「芸人同士の絡みを真に受けすぎ」といった趣旨の投稿を行い、これが更なる批判を呼ぶ結果となりました。
檜原さんの「ノリ」という主張に対して、SNSユーザーからは「いじめを『ノリ』で済ませようとしている」「プロとして不適切な対応」といった批判的なコメントが相次ぎました。
また、この騒動では「ノリ」という言葉で片付けようとする姿勢自体が、さらなる炎上の要因となりました。芸人同士の関係性だけでなく、一般のユーザーや視聴者への配慮が不足していたと指摘する声も多く上がっています。
結果として、この「ノリ」発言は、問題の本質を理解していないという印象を与え、ママタルトのイメージダウンにつながったと考えられます。SNS上では、プロの芸人として、また一個人としての責任ある対応を求める声が多く見られました。
ママタルトの炎上事件の結末
檜原さんと大島さんが電話で話し合い
この騒動は、檜原さんと大島やすおきさんの電話での話し合いによって、一応の決着を迎えることになりました。
大島やすおきさんは、自身のXアカウント「B面」で、檜原さんと電話で話し合いを持ったことを報告しています。
しかし、この和解について公式な謝罪や説明は行われず、電話での話し合いの詳細な内容も明かされていません。
元々木田さんは芸人仲間に内容をしゃべっていた
興味深いことに、木田さんは今回の騒動について比較的冷静な態度を示していました。
ガクヅケ木田がnoteで¥4000で売ってる利尻島の話、ただで聞いちゃったけど大丈夫かなぁ…?変な言い方だけど、アニメの話かと思っちゃった。 pic.twitter.com/EUwDRoJLa5
— パーパーあいなぷぅ (@abcdefghijklmo_) October 4, 2023
木田さんは自身のSNSで、note記事の内容については以前から芸人仲間に話していたことを明かしています。むしろ、この騒動によって自身の記事への注目が集まったことを前向きに捉えている様子も見られました。
木田さんの対応からは以下のような姿勢が読み取れます:
・炎上を過度に気にしない態度
・芸人間での言い合いを一種のコンテンツとして受け止める姿勢
・自身の体験を共有することへの意欲
ファンの複雑な心境
この騒動に対するファンの反応は、概ね複雑なものとなっています。
SNS上では、以下のような意見が多く見られます:
・謝罪や明確な説明がないまま収束したことへの不満
・有料コンテンツの扱い方についての疑問
・芸人同士の言い合いが本気かノリか判断できない戸惑い
・メンタルヘルスの問題を軽く扱うことへの懸念
特に、事態が曖昧なまま収束したことで、多くのファンの中にモヤモヤとした感情が残されることとなりました。
これは、SNS時代における芸人の言動の影響力と、それに対する責任の取り方について、新たな課題を投げかける事例となったと考えられます。