お笑い界で今、最も注目を集めているコンビの1つ「バッテリィズ」。M-1グランプリ2024で決勝進出を果たし、その独特な漫才スタイルで多くのファンを魅了しています。
しかし、漫才でのダイナミックな掛け合いから「不仲説」が囁かれることもあるバッテリィズ。NSC大阪校36期生として出会い、草野球をきっかけに親交を深めた2人は、プライベートでも頻繁に食事に行くほどの仲の良さを誇ります。
天然キャラの自由奔放なボケを担当するエースさんと、冷静沈着なツッコミの寺家剛さん。2人は「野球」という共通の趣味を持ち、コンビ名にも「バッテリー」という野球用語を採用しています。
本記事では、M-1グランプリ2024決勝進出を果たした実力派コンビの素顔や、独自の漫才スタイル、さらには2人の意外な関係性まで詳しく解説していきます。
バッテリィズはどんなお笑いコンビ?
吉本興業所属のお笑いコンビ「バッテリィズ」は、2024年M-1グランプリで決勝進出を果たした実力派芸人です。
独特な天然キャラのエースさんと冷静なツッコミの寺家さんという対照的な性格の2人が織りなす漫才は、関西を中心に人気を集めています。
2人とも野球好きという共通点を持ち、芸人活動と並行して草野球チームでも活躍しているという異色の経歴を持つコンビです。
NSC大阪校36期生で出会う 草野球がきっかけで仲良しに
バッテリィズの2人が出会ったのは、吉本総合芸能学院(NSC)大阪校の36期生として入学したときです。
当初は別々のコンビを組んでいた2人でしたが、NSCの同期生で草野球チームを結成したことがきっかけで親交を深めることになります。
野球を通じて意気投合した2人は、お互いの性格や価値観が合うことに気づき、コンビを組むことを決意します。
エースさんのピッチャーとしての経験と、寺家さんのキャッチャーとしての経験が、後のコンビ名の由来にもなっていきます。
コンビ名の由来は野球の「バッテリー」から ピッチャーとキャッチャーの関係性 漫才と草野球の二刀流を目指す
コンビ名の「バッテリィズ」は、野球用語の「バッテリー(投手と捕手のコンビ)」からインスパイアされています。
2人は漫才でも、野球でも息の合ったコンビネーションを見せることを目指し、この名前を選びました。
バッテリーという言葉には「相手を理解し、信頼し合う2人の関係性」という意味が込められており、漫才における掛け合いにも通じる要素が含まれています。
実際に2人は現在も草野球チームで活動しており、芸人としての活動と野球を両立させる「二刀流」スタイルを実践しています。
この独自の経歴や関係性が、他のお笑いコンビにはない魅力として評価されています。
バッテリィズのネタを書いてる方はどっち?
バッテリィズのネタ制作は、コンビの片割れである寺家剛さんが中心となって担当しています。ネタ作りの重要な要素として、相方エースさんの天然キャラクターを最大限に活かすことを意識していることが、インタビューなどで明かされています。
漫才コンテストでの実績が示すように、M-1グランプリ2024年の決勝進出は、その実力を裏付けるものと言えます。
寺家剛がネタ作りを担当
寺家剛さんは、バッテリィズのネタ制作における要となる存在です。ネタ作りにおいて、以下の特徴が見られます:
- エースさんの予測不能な反応を見越した展開設計
- テンポの良い掛け合いを重視したスクリプト作成
- 野球要素を取り入れた独自の世界観の構築
寺家さんは、相方エースさんの個性を最大限に引き出すことを意識してネタを作り上げています。これにより、バッテリィズならではの独特な漫才スタイルが確立されています。
エースの天然キャラを活かした展開ダイナミックな掛け合いが魅力
バッテリィズの漫才の特徴は、エースさんの天然キャラクターを軸とした展開にあります。その魅力は以下の点に集約されます:
- エースさんの予想外の発言や行動をネタの起爆剤として活用
- 寺家さんの的確なツッコミとの絶妙なバランス
- ステージ全体を使った大きな動きを伴う演出
寺家さんは、エースさんの天然な発言や行動を巧みにネタに組み込んでいます。舞台上での大きな動きを伴う演出も、バッテリィズの漫才の特徴となっています。
この独特な掛け合いスタイルは、観客からの支持を集め、バッテリィズの強みとなっています。特に、エースさんの突飛な発想と寺家さんの冷静なツッコミのコントラストは、多くの笑いを生み出す要因となっています。
バッテリィズは本当に不仲なの?
漫才の演出が誤解を招いている
バッテリィズの漫才では、エースさんの天然な発言に対して寺家さんが厳しくツッコむスタイルが特徴的です。特にM-1グランプリ2024での漫才では、寺家さんの強烈なツッコミが注目を集めました。
このスタイルから、SNSなどでは「本当に仲が悪いのでは」という声が上がることがありますが、これは演出の一環です。
実際の2人は、漫才では見せない和やかな関係性を築いています。NSC時代からの付き合いで、お互いを理解し合っているからこそできる掛け合いと言えます。
寺家さんは「エースさんの天然な部分は本物だからこそ面白い」とインタビューで語っており、相方の個性を認めた上での漫才スタイルを確立しています。
プライベートでは仲が良い
2人の仲の良さを示すエピソードは数多く存在します。最も顕著なのが、共通の趣味である草野球を通じた交流です。
2人は同じ草野球チームに所属しており、エースさんがピッチャー、寺家さんがキャッチャーを務めることもあり、コンビ名の由来通りのバッテリーを組むこともあります。
また、プライベートでの交流も活発で、以下のような接点があります:
- 練習後の食事会に頻繁に参加
- お互いの誕生日を祝う会を開催
- 休日にカフェで打ち合わせ
- 野球観戦に一緒に行く
寺家さんは「エースさんとは気が合う」と語っており、プライベートでの付き合いを大切にしています。エースさんも「寺家さんは相談相手」と話すなど、信頼関係の深さが伺えます。
このように、舞台上での激しい掛け合いとは対照的に、プライベートでは良好な関係を保っているバッテリィズ。漫才での演出と実際の関係性は、はっきりと区別して考える必要があります。
バッテリィズの漫才スタイルとは
エースの自由奔放なボケ
バッテリィズのエース選手は、独特な世界観と予測不可能な展開で観客を魅了する実力派ボケ担当芸人です。
エース選手のボケの特徴は、以下の3点に集約されます:
- 天然発言から繰り出される独特な論理展開
- 一般常識からかけ離れた独自の解釈
- 思いもよらない方向に話を持っていく展開力
- 子供のような純粋さと大人の毒気が混ざった発言
- 体を活かしたダイナミックな表現力
- 182cmの高身長を活かした大きな動き
- 表情の変化に富んだリアクション
- 体全体を使った臨場感のある演技
- 独自の言い回しとキャッチフレーズ
- 「それはそう」という決め台詞
- シュールな例え話
- 突然の声色の変化
このような自由奔放なボケのスタイルは、相方の寺家さんとの絶妙な掛け合いによって更に魅力を増しています。
寺家の冷静なツッコミ
寺家さんのツッコミは、エース選手の予測不能なボケを的確にフォローし、漫才全体を統制する重要な役割を果たしています。
寺家さんのツッコミスタイルの特徴は以下の通りです:
- 理論的で冷静な突っ込み方
- エースの突飛な発言を論理的に指摘
- 視聴者目線に立った分かりやすい解説
- 適度な厳しさと優しさのバランス
- 巧みなネタの展開力
- ボケに対する緩急のある返し
- 話の流れを整理する的確な采配
- テンポの良い掛け合いの維持
- コンビ愛が感じられるツッコミ
- エースの天然キャラを最大限に活かす展開
- 相方の個性を引き立てる絶妙な間
- 時には優しく諭すような口調
このように、寺家さんの冷静なツッコミは、エース選手の自由奔放なボケを最大限に活かしながら、バッテリィズ独自の漫才スタイルが確立されているのです。
バッテリィズのエースってどんな人?
1994年大阪府生まれの天然キャラ 身長182cmの高身長芸人 独特な発言で笑いを生む
バッテリィズのボケ担当であるエースさんは、1994年大阪府生まれの29歳です。身長182cmという長身を活かした立ち姿は、漫才の舞台でも存在感を放っています。
エースさんの特徴は、天然な性格から生まれる予測不可能な発言にあります。「お母さんの旦那さんって誰ですか?」と相方の寺家剛さんに質問したり、「一年って365週間あるんですよ」と独特な時間感覚を披露したりすることがあります。
このような天然キャラは作ろうとして作れるものではなく、エースさんの素の性格が表れていると言えます。漫才中の独特な言い回しや、突拍子もない発想は、視聴者に新鮮な驚きと笑いを届けています。
また、高身長を活かしたダイナミックな動きも、エースさんの持ち味の一つです。相方の寺家さんとの身長差を活かしたコントラストも、視覚的な面白さを演出しています。
野球とスノボが趣味
エースさんの趣味は、野球とスノーボードです。野球については、コンビを結成するきっかけとなった草野球チームでも活躍しており、実力も本格派として知られています。
休日には草野球の練習や試合に参加し、芸人仲間との交流も深めています。野球への情熱は、コンビ名の由来にも反映されているほどです。
スノーボードについても熱心に取り組んでおり、シーズン中には積極的にゲレンデに足を運んでいます。SNSでは、スノーボードを楽しむ様子を時折投稿しており、その姿からはスポーツマンとしての一面を垣間見ることができます。
このようなアクティブな趣味は、漫才での体を張った表現力にも活きていると考えられます。スポーツを通じて培われた身体能力と、天然な性格が織りなす独特の芸風は、バッテリィズの魅力の重要な要素となっています。
バッテリィズの寺家剛
1990年三重県出身の実力派
寺家剛さんは、1990年に三重県で生まれ、NSC大阪校36期生として芸人の道を歩み始め、コンビを組む前は別のコンビで活動していた経験を持ちます。
寺家さんは、コンビのネタ作りを一手に担う実力派芸人として知られています。特にバッテリィズの漫才における緻密な構成と展開は、寺家さんのネタ作りの才能が存分に発揮されているといえます。相方のエースさんの天然キャラを最大限に活かしたネタ作りには定評があり、独特な間の取り方や展開の妙は、芸人仲間からも高い評価を受けています。
結婚して子持ちパパ芸人
寺家さんは、プライベートでは既に結婚しており、子どもにも恵まれたパパ芸人です。家庭を持つ芸人として、仕事と家庭の両立を図りながら活動を続けています。
芸人活動と家庭生活の両立は決して容易ではありませんが、家族の支えを力に精力的に活動を続けています。家庭を持つことで得た経験や視点は、ネタ作りにも良い影響を与えているとされ、より幅広い層に共感される作品作りにつながっています。
草野球と競馬が好き
寺家さんの趣味として特に知られているのが、草野球と競馬です。相方のエースさんとは草野球を通じて親交を深め、現在も同じチームでプレーを楽しんでいます。コンビ名の「バッテリィズ」も、この野球への愛着が反映されています。
競馬も寺家さんの大きな趣味の一つで、レース観戦を楽しんでいます。これらの趣味を通じて得られる発見や体験は、ネタ作りのインスピレーションとしても活用されており、寺家さんの創作活動を支える重要な要素となっています。
また、趣味を通じた交流は、芸人仲間との親睦を深める機会としても機能しており、芸能界でのネットワーク作りにも一役買っています。
バッテリィズのショーレースでの成績
ytv漫才新人賞で好成績
バッテリィズは、コンビ結成後の2018年に読売テレビ主催の「ytv漫才新人賞」に出場し、大きな注目を集めました。このコンテストは関西の若手芸人の登竜門として知られており、過去には多くの実力派芸人を輩出しています。
バッテリィズは予選から準決勝まで勝ち上がり、そのダイナミックな掛け合いと独特な世界観が審査員から高い評価を受けました。天然キャラのエースさんと冷静なツッコミの寺家さんのコンビネーションが、新鮮な笑いを生み出すと注目されました。
この大会での経験は、2人の芸風をより洗練させるきっかけとなり、その後の活躍につながっていきます。
M-1グランプリ2023年準決勝進出
2023年のM-1グランプリでは、バッテリィズは準決勝まで勝ち進む快挙を達成しました。3回戦、準々決勝と着実に勝ち上がり、準決勝では惜しくも敗退したものの、その実力の高さを証明しました。
準決勝での演目は、エースさんの予測不能な展開と寺家さんの的確なツッコミが絶妙なバランスで構成され、観客からの支持を集めました。この年の準決勝進出は、バッテリィズの実力が全国区レベルに達したことを示す重要な一歩となりました。
M-1グランプリ2024年決勝進出
2024年のM-1グランプリでは、前年の経験を活かし、見事に決勝の舞台まで進出を果たしました。予選から決勝までの道のりで、バッテリィズは常に進化し続ける漫才スタイルを見せ、多くの視聴者を魅了しました。
決勝では、野球にまつわるネタを織り交ぜながら、2人の関係性を活かした独自の世界観を展開。エースさんの天然ボケと寺家さんの冷静なツッコミという対比が際立つ演目で、高い評価を獲得しています。
この決勝進出により、バッテリィズは若手実力派コンビとしての地位を確立し、さらなる飛躍が期待されるコンビとして注目を集めています。