女子プロレスラーの松本ダンプさんは、19歳の練習生時代からパチンコにのめり込み、マンション1戸分以上の金額を費やしてしまった経験を持っています。
月収500万円の大半を月に25日もパチンコ店に通う日々を送っていました。
本記事では、松本ダンプさんのパチンコ依存症との闘いと、80回以上の失敗を乗り越えて最終的に克服するまでの軌跡を詳しく解説します。
プロレスラー松本ダンプはパチンコ依存症だった?
元プロレスラーの松本ダンプさんは、自身のパチンコ依存症について公にしており、その経験から多くの人々に依存症の危険性を伝えています。松本さんは、プロレスラーとしての輝かしいキャリアの裏で、長年にわたりパチンコ依存に苦しんでいました。
パチンコにハマったのは19歳の練習生時代がきっかけ
松本ダンプさんがパチンコに出会ったのは、プロレスラーを目指して練習生として生活していた19歳の時でした。当時は厳しい練習の毎日で、ストレス解消の手段を求めていた時期でした。
練習生時代の生活は、以下のような特徴がありました:
- 朝から晩まで厳しい練習
- 限られた収入での生活
- 強いストレスを抱える環境
- 休日の過ごし方に制限
このような状況下で、同期の練習生から誘われて初めてパチンコ店に足を運んだことが、後の依存症の始まりとなりました。
300円が9000円になり虜に
初めてパチンコを体験した際、松本さんは300円を投資して9000円という大きな配当を得ました。この成功体験が、パチンコへの依存の大きなきっかけとなったと語っています。
この経験は以下のような影響をもたらしました:
- 短時間で大金を得られる可能性への期待
- 金銭的な成功体験による快感
- ギャンブルの魅力への目覚め
- 容易に金銭を得られるという誤った認識の形成
友人や同僚の影響も
松本さんのパチンコ依存には、周囲の環境も大きく影響していました。プロレス界では当時、パチンコやギャンブルが日常的な娯楽として受け入れられていた背景があります。
環境要因として以下が挙げられます:
- 同僚レスラーとの付き合いでパチンコ店へ行く機会の増加
- ギャンブルを共有する仲間の存在
- 勝負事に慣れている格闘家特有の性質
- 休日の過ごし方としてパチンコが一般的だった時代背景
このように、個人的な要因と環境要因が重なり、松本さんのパチンコ依存は徐々に深刻化していきました。
松本ダンプが失ったお金はいくら?
マンション1戸分以上を注ぎ込む
松本ダンプさんは、自身の著書「パチンコ依存症」の中で、パチンコに費やした金額について赤裸々に語っています。20代から50代までの約30年間で、都内のマンション1戸分以上の金額をパチンコに費やしたと告白しています。
この金額は、当時の都内マンションの相場から推測すると、数千万円規模に及ぶと考えられます。これは、一般的なサラリーマンの何年分もの年収に相当する金額です。
松本ダンプさんは、この莫大な損失について「人生で最大の後悔」と振り返っています。この金額があれば、老後の資金や家族のための資産形成など、より建設的な使い道があったと述懐しています。
最大月収500万円の大半を費やす
プロレスラーとして活躍していた全盛期、松本ダンプさんの月収は最大で500万円に達することもありました。しかし、その収入の大半がパチンコに消えていったと証言しています。
給料日には、まずパチンコ店に向かい、数時間で数十万円を失うことも珍しくありませんでした。月の収入のうち、生活費や必要経費を除いた大部分がパチンコに費やされ、貯金がほとんどできない状況が続いていました。
この時期の収支について、稼げば稼ぐほどパチンコに使う金額が増えていったと振り返っています。
1台に16万円を使うことも
1回のパチンコで使用する金額も、依存が進むにつれて増加していきました。松本ダンプさんの証言によると、1台のパチンコ台に16万円もの金額を投資することもあったとされています。
このような高額な投資は、以下のような悪循環を生み出していました:
- 負けを取り戻そうとさらに多額の投資を行う
- 勝った時の快感を求めて投資額を増やす
- 借金をしてまでパチンコを続ける
また、パチンコ店に長時間滞在することで、食事代や交通費などの付随的な出費も増加。これらの支出も含めると、実質的な損失額はさらに膨らんでいたと考えられます。
ダンプ松本の依存症の症状
月25日もパチンコ店に通う
松本ダンプ選手のパチンコ依存症の深刻さを示す具体的な症状として、1ヶ月の大半をパチンコ店で過ごすという状況がありました。
このような過度なパチンコ通いは、プロレスラーとしての生活にも大きな影響を及ぼしていたと考えられます。
具体的な行動として以下のようなものが挙げられます:
・仕事の合間を縫ってパチンコ店に通う
・休日のほとんどをパチンコに費やす
・練習時間を削ってまでパチンコを優先する
・深夜まで店に居座ることも
このような生活パターンは、典型的なギャンブル依存症の症状とされており、仕事や私生活との両立が困難になっていく状態を示しています。
パチンコなしでは生きられないと感じる
松本ダンプ選手の依存症は精神的な面でも深刻な影響を及ぼしていました。
依存症特有の症状として、以下のような行動や心理状態が見られました:
・パチンコをしていない時間に強い不安を感じる
・ギャンブルのことで頭がいっぱいになる
・借金や遅刻などの事実を周囲に隠すようになる
・友人や家族との関係が悪化
特に人間関係への影響は顕著で、以下のような問題が発生していました:
・約束を守れない
・金銭の貸し借りで信頼関係が壊れる
・嘘をつく機会が増える
・コミュニケーションが減少
このような状況は、プロレスラーとしてのキャリアにも悪影響を及ぼす可能性があり、深刻な社会生活上の問題となっていました。
依存症の回復には、周囲のサポートと本人の強い意志が必要とされ、この困難な状況からの脱却に向けて長い戦いを強いられることとなります。
松本ダンプはどうやって依存症を克服した?
松本ダンプさんのパチンコ依存症からの克服は、多くのギャンブル依存症に悩む人々に希望を与える事例として注目されています。松本さんの克服までの道のりは決して平坦ではありませんでしたが、その経験は依存症に苦しむ人々への重要な示唆を含んでいます。
80回以上の失敗を乗り越えて成功
松本ダンプさんの依存症克服への挑戦は、単純な成功物語ではありませんでした。実に80回以上もの失敗を経験しながら、最終的に克服に至っています。
50歳という節目の年に「もう行かない」という固い決意を立てましたが、この決意に至るまでには以下のような困難がありました:
- ギャンブルを中止しようとした際の強い離脱症状
- 不安感や焦燥感の増大
- 仕事や日常生活への支障
- 周囲の人々との関係性の悪化
しかし、これらの困難に直面しながらも、松本さんは以下のような対策を講じることで、徐々に回復への道を歩んでいきました:
- 専門家への相談
- 家族や友人のサポート体制の構築
- 代替となる趣味や活動の模索
- 自身の依存症と向き合う勇気
パチンコ代を友人との食事に使用
松本さんの克服において特筆すべき点は、パチンコに使用していた資金の使途を転換したことです。具体的には、パチンコの代わりに友人との食事や交流に時間とお金を使うようになりました。
この行動変容により、以下のような効果が得られました:
- 社会的な繋がりの強化
- 健全なストレス解消法の確立
- 金銭管理の改善
- 生活リズムの正常化
さらに、友人との交流を通じて得られた以下のような効果も、依存症からの回復を支援しました:
- 精神的な支えの獲得
- 新たな価値観との出会い
- 生きがいの発見
- 自己肯定感の回復
この経験は、ギャンブル依存症からの回復には、代替となる充実した活動を見つけることの重要性を示しています。